【詩】それでも我らは


実体は永久にやってこない
実体が不可視なものである以上
手順を踏むという事こそが生きる真実となり
一段ずつ登攀して
登攀して
それでも我らは
永久に辿り着けぬ実体へと登攀し続けるのみ

 

全ての手順が真実となり
全ての手順が敬愛を示す最善のものとなる
それでも
手順の中に埋没する神は確かに
微笑んでおられる

 

我らが登攀する一手先と
我らが過ぎ越した手順とが
重なり合い
交差してひとつに結びつくとき
遍く一瞬ごとに我らは生じ
永久にやってこない実体と共に消えてゆく
それでも我らは
永久に辿り着けぬ神へと登攀し続けるのみ