散文の自画像 

創作魂を持つ大熊という人間が、散文で日々の自画像を綴る文章ブログです。

絶え間ない糸の祈り


恵みがありますように
これは私の心の内側の秘めたる祈り
秘めたる確信
遍く世々の御母に
言葉にするのを許された
私の真実

 

この祈りを歩きながら自分の心の内で唱えます、歩きながら、あるいは家事をしながら、仕事をしながら唱えます
目に入る事象について唱える祈り
それがこの祈り
絶え間ない糸の祈り

 

人とすれ違うときに心の奥底で唱えたり、車や自転車で通り過ぎる人々が目に入ったときにさっと十字架なり、光の鳩なりを思い浮かべます
特段十字を切ったり何か口に出して唱えたり、微笑んだり、改まって挨拶したり、じっと見つめたりなどはしません
それが本当にその都度毎の本心でない限り
芝居になってしまうからです

 

仮に親切さが本心だったとして、それは祈りではなく私の個人的な愛着になるからです
私が自分に課しているのは全ての人に「気持ちの上で」親切にする事ではありません
自分にとって心地のよいことについてだけ唱えるわけでもありません
これを唱えることによって…事象として恵みがあるかどうかについては特段思考には留めていません
事象として観測可能な幸運よりも
観測不可能な実感
天からの糸を確かに手繰っているという実感こそを
私は祈りと言いたいのです

 

目に入る事象の中には…
見たくもない事柄や
嫌な振る舞い
根源的な恐怖
恥への恐れ
そういった自分自身の危機を含んだ事柄に対しても、「思考や感情が即座に反応するその前に」、ひとまず、「恵みがありますようにと唱える」事にしたのです

 

恵みがありますように
さらなる御助けがありますように

 

祈りは思考停止だと
恐れる人がいるけれど
この文言を「日々の事象」と「自分の思考反応」の間に置くことによって、意識的に自分自身に「間」が生じます
この間が、時間を超えた瞬間なのです
冷静になる瞬間なのです
反応のその前に間を置くことによって
思考はさらに純化します

 

本当は自分は何を考えていたのか
本当は何を言いたかったのか
何を確信したのか

 

この祈りが祈りであると私が実感するのは
「確かに天と糸で繋がっている感覚が在る」からです
祈りによって常に維持し、他者にも意識を向けること
これが私の「絶えず祈りなさい」という言葉への確信です

 

この祈りは「注意を払う祈り」です
絶え間ない注意の祈りです
絶え間ない観測の祈りです
絶え間なく
天からの糸を手繰っている
絶え間ない恵みの祈りです

 

糸がもつれたように感じたら
さらなる御助けを
もつれた糸をふわりと天にあげるように
御母に願えばいいのです
このときに胸が軽くなるような確信があれば

 

それはその存在が確かに在るという証拠だと
私は思うのです
その事象についての観測など
誰も出来っこないのですから

 

胸が軽くなった事についての感謝を、さらに祈ればよいのです

 

糸で繋がった世界の果て
あるいは珠のたった一つに
宇宙の御母、遍く世々の御母は常に居て
余すところなく
数多の世界を見つめているのです

 

私が
教義や祈りの作法についてあれこれと思い悩み
一体自分がどの教義を採択し
どの祈りを
思考の上で是とすべきか、どの教義のどの思想がどのように作用するのかをただ考察するのを止め
ふと、心に浮かんだ遍く世々の御母に、どうしましょうと相談したときに
確かに
ただただ「遍く世々の御母」としか私には表しようのないあの存在、あの重力は

 

絶え間なく祈ることを是としてくださいました
分け隔て無く祈ることを是としてくださいました
模索を是としてくださいました
よってこの「目に入る物事についての祈り」が
内部から急に湧き出でたのです

 

それが自分に課されたような気がしたのです

 

遍く世々の御母

 

私は天の重力について
もつれた糸をすぐに持って行ってくれるこの不可思議な重力について
あなたをこう呼びます
彼女は重力そのものです
観測不可能な天の重力そのものです

 

恵みがありますように
これは私の心の内側の秘めたる祈り
秘めたる確信
遍く世々の御母に
言葉にするのを許された
私の真実

 

私はこの祈りを歩きながら自分の心の内で唱えます、絶え間なく、「認識した何か」についての反応として祈ります
目に入る事象について唱える祈り
それがこの祈り
絶え間ない糸の祈り

 

ちっとも「楽しく」ない祈り
ちっとも「傍目に美しく」ない祈り
全く以て「何一つ特別ではない」祈り

 

時に苦しい祈り
思慮分別すらもただの反応に過ぎぬと
自分の反射に足止めを課す祈り
一時停止の祈り
だけれども確かにその間を伝って糸は垂れてきます
絶えず
分け隔て無く
他者に対しての根源的な配慮を、天からの糸を手繰って行う祈り

 

絶え間なく
恩寵は広がり
私はその糸に絶え間なく触れていたいのです


誰にでも出来る祈りを
私は今日も祈ります

 

これを私は「絶え間ない糸の祈り」と呼ぶことにしたのです

 

どうかこの祈りの糸が七色の、平和をもたらす糸でありますように