a.o独白ブログ

詩や創作文章を公開しています、時に汚濁あり時に18禁あり、綺麗な場所ではございません、あしからず。

責任とるよ

 

干支が一週するくらい前、私は平均年齢20代の会社に居たの、会社という名前のただの組織に私は居たの。
新宿や池袋にビルがあって、そこに通っていたけれど、呼び出されたら別室でフェラチオしてたの。
なんでかって?
暇だったから。
暇だったし、咥えてるチンポにもその付属品である男共にも、そして女たちにも、愛着や責任が無かったから。

 

何の責任も無い私を抱いたって、それこそ何の責任も生じない。
そういうわけで、ほどなく咥えるチンポを一本に絞って、楽しく3年ほど生活していたけれど、その男が妊娠した私を捨てたって何の不思議も無いの。
私に対して何の責任感も無かった、当たり前だよ、私だって私自身に対して責任が無いから。
お腹の子供に対しても責任は湧いてこなくて、あっけなく堕ろしてしまった。

 

性が責任を伴うのってどんな場合だろうと、私今日生まれて初めて考えたの。
道を歩いているだけで連れ去られたけれど。
危険な場所は出会い系サイトでもなく、繁華街でもなく、夜道でもなく、真昼の団地や公園だったけれど。
全身全霊で拒むこと、魂の奥底から拒否すること。
そういうことが私にとっての本気の性だったけれど。
あるいはAVに現実を寄せて行くことが私にとっての遊びの性だったけれど。
だから性はとてもつまらなく、あまりにも簡単で、恐ろしく、嫌悪感があり、虚しいだけだったけれど。

 

昨日、写真を見た限り全然嫌いでもなく、苦手でも無い女性を私は泣かせてしまった。

 

むしろ泣かせたくない女性を全身全霊で悲しませてしまった。
あの鳥はこれからも女を作ると思う、だって彼にとって性は、私同様、あまりにも簡単で、時に虚しいモノだろうから。
あの鳥にとってみれば、世の男共が何故、女を褒めるというただそれだけのことをしないのか心底疑問なのだと思う。
何故襲ったりするのか…その行為が作品になるという認識ならともかく…ただのセックスのために痴漢をするのか疑問なのだと思う。
…セックスは誰だって、認められた上でやりたいモノなんだから。

 

でもあの鳥は、セックスではなく創作を軸に生きている、あれがなければ全部ガラクタに過ぎないとすら思っている。
あの鳥に何十人女が居たか…数を考えると苦笑してしまうけれど、まあ別に不思議ではないよ。

 

よし美大行こう、で美大に行けちゃう人だから。
何メートルもの創作物を、よし作ろう!で、いきなり作ってしまえる人だから、それもいくつも。
時に政治的なメッセージすら込めて、それでも一方的な主張にならずにやってしまえる人だから。
…それを、あの女性も見てきたのだから、彼をどれほど好いているか、彼をどのように好いているか…私にもわかるよ。
褌とか、巨大なロボとか、日の丸とか…一般的に言うかっこいいからはほど遠いことを、よしやるぞでやりきれてしまえるのが、かっこいいよね。
かっこよくないことを自分一人で恥ずかしげも無く、よしやるぞで思い切りやれちゃうのが、かっこいいよね、そういうのが男の格好良さってもんだよね。
漢らしいよね、あの鳥。
彼女とそう言って、彼のかっこよさについて語り合えればいいのにね…夢の中では可能なのにな。

 

彼の虚しさ
彼女の悲しさ
彼と彼女の宝物である神無月くんの…心許なさ…

 

それらを私が抱え込むことはない。
けど、私と「会い続けたい」って言った鳥の気持ちに対する責任はとらなきゃね。
責任とらなきゃね。

 

義務ではないよ、責任。
浮気しないとか、新しい男は作らないとかじゃないよ。
セフレともまた寝るかもしれないし、新しい男と恋くらいするかもしれない。
巨大建造物を創作することを封じているあの鳥が、あれほどのエネルギーを持つあの鳥が、女に手を出さないわけもないし。
勿論嫉妬するよ、相手の女をぶん殴るかも知れない。

 

…けどどうでもいいんだ、だって、セックスって滅茶苦茶簡単でしょ。
恋って、簡単でしょ。

 

でも、わかり合える者同士が寄り添うことは本当に稀なんだよ。
私の両親であるシンとロミもそう、偶然男女だっただけであって、同性だったり兄弟だったりしてもずっと一緒に居たと思うよ。
次の世界に行っても一緒に居るのだと思うよ。
こういう人たちが善人とは限らないけど、悪人でもないのよ。
私を殴った親父が悪人だとも言い切れないのよ。

 

鳥に対して責任をとるのは、何も鳥と暮らすとか(それも楽しそうだけど、鳥はあの通り奔放だから、鳥が創作にエネルギーを注ぎ込まない限り嫉妬で疲れそう)ではない。
私がM氏の保護から丸裸の状態で飛び出してあくせく債務奴隷に戻る事では無い。

 

責任は、まず、彼女が欲しいというなら悲しみのぶんだけ慰謝料を払うこと、欲しくないというのなら仰せのままに。
会いたいというなら会うし、作品を奉納しろというのなら差し出す、一切接触をするなと言われれば今まで通り過ごす。
もう一つは、鳥と一緒にいること。
一緒に居るっていうのは…鳥が…言葉にしにくいけれど、鳥の巣を私はぶっ壊したわけだから、代わりに巣になるの。
鳥が死にそうな時も側にいる。
創作をし続ける責任が生じたの。

 

私がM氏の元を、優しい父親の元を飛び出すとしたら、男として、人間として敬愛している先生の所へ行くときだろうね。
お父さん私行くねと言って正々堂々飛び出す時だろうね。
男と女、互いに一人という性が、あるいは人間同士の関係が義務ではなく責任から成り立つ相手、それは私には先生だから。

 

あ、大丈夫、これ現世の話ではないよ、大分無理があるから、まあ勿論そんな機会が自分があればその時いくつだろうが一も二もなく飛び出すけれど、相当大変だと思う。
背伸びしなくてはならない相手だろうから、私は色んな努力や我慢をしなければいけないと思うから。
もっと私が大人にならないとそぐわない相手だから。
と言うわけで来世…いや、再来世あたりを狙っているが、どうだろう…それでも先生に見合う相手だと言い張るのはかなり図々しい気がする。
けれども私はきっといつでも先生を好きだから。

 

だから、現世で鳥と一夫一婦にはなれない。
それをやったらただの義務になってしまうから。
鳥の巣を壊したからといって、鳥と巣を営むのは私には義務になってしまう、鳥だってそうだろうよ。
あの女好きはそうだろうよ。
でもあの女好きが、一羽で震えてるのを私は支えてやりたい。
あの女好きが、老衰してゆくのを見守ってやりたい。
一緒に美術の扉の向こうを見つめていたい。

 

そういう意味で、鳥、私は側にいるよ。
この人生でずっと、側にいるよ。
鳥が望むまでフェラチオしててあげるよ、それが私の責任の取り方。