大熊あれいブログ

絵画やイラスト、詩や独白文章を公開しています。不定期です。

窓の開閉といっしょや

 

わりかし頻繁に絶望してんねん、甘いか?甘いやろなあ。

 

せやなあ、今日みたいにやたらと足が痛んだり、肉離れがまたおんなじ箇所起こりそうな感じの日になあ、ああ前なら出来たなあっちゅうことが出来ひんようなってきたのをな、実感するとな、もう生きとっても意味ないんちゃうか、そんな気持ちが身体の周りにボコボコとな、底無しの暗がりみたいに口開けて、私が身を投げるのを待ち構えとるような、妙な気配がすんねん。
ああもういっそ身い投げたろか思う、そういう時もあるで、いつか心が折れるんちゃう?

 

前なら出来た事っちゅうのは簡単なことや、階段走って降りるとか、道ばたで躓きそうにならなかったとか、楽に歩きに行けたとかや。
左の尻の骨で背骨を支えて、右の太ももを椅子に押しつけて、短い右足で踏ん張るようにして座ってたんや、ああ今もこの癖はあるな。
股関節のな、あ?しつこい?しゃあないやろ、ピンク色の痛みやな、まだピンクやからなんとか保てる、右足の付け根の、股関節が外れかかっとんねん、生まれつきやいうんが、最近判明したとこや、ピンクっちゅうのは暖色や、やさしい色や、せやから痛みもやさしい痛みや、痛いモンは痛いけど我慢は可能な痛みや。
でな、右足の肉離れをやったんよ、骨いったわ思たわ、こりゃ折れた思た、なんかまたじくじく痛むんよ、右ふくらはぎがレンコンにでもなったようや、筋肉にはじめから穴が開いとるような気色悪い感じがすんねん。

 

私?老人やない、まだ女や、まだまだええ女や…言いたいとこだが正直な、もうこの身体の不自由さは老女やねんな、リハビリ習うにも、リハビリのセンセとの予定が合わんからまだ何もリハビリ出来とらん、肉離れも股関節も放置や放置、実質。

 

けどなあ、人間の自然治癒力舐めたらあかんで、片足歩けんでもなんとかなる!
締まり悪うても男に抱かれりゃ元気なる!

 

…っちゅう強気な時と、もうあかん、外出んのもしんどい、男もあれや…抱きしめてくれるだけでええ、匂い嗅ぎ合うだけでええ、チンポ入れんでもええ、ああけどこないな事言っとったら男にも飽きられる、そんで外出ても誰も私が負傷してるとも気付かん、生まれつき足腰弱いとも気付かん、人並み動かなあかんいうんがしんどい時があんねん、前までは無かったで?肉離れするまではな。
肉離れするまではあれや、足の長さ違うからヒール履けへんな~くらいやった、まあ痛みで夜目えさめることもあったが…あとたまに男に「大丈夫?パンプス履き慣れてないの?」て要らん心配されたが、今思うと歩き方自体が醜かったんやな、私阿呆やから気付かんかったわ、恥かいてたんやな、何人にも言われたわ。

 

こうなったらなあ、私の股関節の絵でも描きたいなあ、せやけど整形外科医のセンセにレントゲンください言うのもなんや、なんでや?何に使うんや?聞かれたら答えにくいなあ…クレーマーや思われたら嫌やし、絵を描きたいんや言うても…そういうのって、相手もその趣味囓ってへん場合、話が噛み合わんさかいの、不思議ちゃんや思われるのがオチや。

 

自分の股関節と骨盤、右側が小さいねん、指摘されるほど小さいねん、でもまあ思い返すと気付いとったね、左足で立ってんねん、左足は軸足や思うとった、足は左利きやねん、左足のが長いから尻も左のがでかい、そら当たり前やねん、ただ指摘受けるほどっちゅうと…これは奇形言うたら言葉があかんかな?けどまあ平たく言うたら奇形みたいなもんやね。

 

なあ、火星ってそんな素敵なとこなんかいな?
火星に彫刻作品を置きたい言うて、それが実現するのは80か90やからそれまで和食業界で料理人やるわ~言うて、ほんまに料理人なった奴がおんねん、変人や。
ただなあ私これ、特に笑いたいわけやない、笑えへん、ただの阿呆とも思わん、だってあと50年後やろ?そういう事もあるかもしれん、私もかなり阿呆やな。
でもそれ以上に知りたいんは、なんで火星なのかっちゅうことや、妙に火星に拘んねん、その元彫刻家、地球人ちゃうのかな?
50年後…火星に行けるか否かはともかく、その頃には、人工股関節手術も、先天性臼蓋形成不全やったら成長期終わったらすぐ手術して、一生持つようなってるかな?
骨がすり減るまで待つとか、人生に二回手術とか、骨切り手術で股関節継ぎ足して足の長さ云々言うてヒイヒイな人生送っとる人は、減っとるかな?

 

あかんなあ、頭が股関節から離れへんのや、ノイローゼ?ちゃうで、だってこれ書いとるこの時間も右股関節から右足先まで、柔らかいピンク色の痛みが静かに通電してんねん、そら頭おかしくもなるやろ?

 

職場にな、全然悪い人やないんやけど、というか悪人度合いでいったら私の方が格上やね…つまり善人な方が居てな、んで私に会うたびに言うねん。
「若くていいわねえ、赤ちゃんはまだ?何の仕事でも出来るのに何故ここに居るの?年寄りんなるともう何にも出来なくて…」
悪い人やないんや、せやけどうざいねん、しつこいねん、比べんなや、みたいな気持ちがグルグル渦巻くんや、せやから最近はそのおばちゃんのことはちょっと無視しとる、わかっとる、私のが悪人や。

 

私かて好きで関節弱く生まれたんやない、けど黙っとる、身体の話もそのおばちゃんには何もしてへん、黙秘や、だって関節の話したら今度は「若いのに大変ねえ、何も出来なくて大変ねえ」って要らん情けをかけられるだけやさかいの、私どっちも嫌なんや、いいわねえ言われんのも哀れまれんのも、どっちも嫌やねん。

 

もっと大変な人がおるとかも嫌や、痛みに関しても…例えば、いきなしやけど、皆多かれ少なかれ癌とかなって死ぬやろ?な?
癌の痛みってしんどいらしいな、私のピンクの暖色の痛みなんて子守歌みたなもんやろ、剝き出しの青白い電流そのまま骨の髄に感電して髪の毛の先まで痛むくらいしんどいやろ、これでもまだくたばれんのかって、頼むから死なせてくれ言うて泣くほどしんどいやろ?
それをな「せやけどまあ皆が通る道やさかい、我慢しいや」言うんは、何の解決にもならへんやろ、勿論言わんと思うが、つまり私が言いたいのは、皆が、とか他人と比べる事自体がナンセンスいう話や。

 

せやから痛みっちゅうんは、苦しみもな、基本的に比べられへんねや。
私は今、婆になった気分や、実際足腰弱なって関節痛むいうんは、年齢でいったら閉経したあたりからやろ、多分実年齢以上にしんどい、だれも気付かへんし、気付かんでええ、けどそういう事もふくめてしんどい。

 

実際しんどいのはあれやな、しゃがむこと、座り方、寝方、寝相に気をつけなあかん、すぐに股関節が小さな悲鳴あげよる、「姐さんこの姿勢はあかん、骨外れまっせ!」、んで、せやったらと右足踏ん張るのも堪えなあかん、右足は短いぶん負荷がかかっとって既に一度筋肉ぶちキレとんのや、筋肉に穴が開いてレンコン状態や、これがまたキそうでこっちにも気を遣わなあかん。


行動するんがしんどい、せやけど実はな、ただぼうっと座っとるんが…動かないんが一番あかんのやて。

 

整形外科医のセンセから釘刺されとんねん、太るな、動かない生活だけはすんなて、釘刺されとんねん。
私別にデブちゃうで?ほんまや!別に痩せとらんがデブちゃう!つまりこの身体をキープせな、股関節が空中分解するっちゅうオチやな。
いや~、ほんまに、どないせえっちゅうねん、動作をすんのも気い使うのに、そもそも分解しかかっとんのに動け、歩け、言うんはもう私には高度すぎてもう理解でけへんわ。

 

せやから意外かもしらんが掃除の仕事も辞めとらん、そのまま居座っとるわ、しゃがむときはがに股や、ヤンキーみたくしゃがむんや、絶滅危惧種やな、私こう見えて都市育ちやから本物のヤンキーほとんど見たことあらへん、全部空想の産物や、火星もどないなもんかな、火星に作品置くんはそんな楽しい事やろか、ヤンキーやるのと同じくらい楽しそやな、馬鹿にしてへんよ、だってそういう事やろ、比べられんのや個人の楽しさや真実は。

 

股関節描きたいわ、んなもん勝手に描きゃええねんな、これだけ考えとるんや、筆も勝手に動くやろ。
憧れの人?
見せへんよ、私自分の苦しいとこ好きな人に見せるの嫌やねん、その人はそやって縋る相手ちゃう、好きちゅうか憧れとるだけやし、彼氏でもない人になんで苦しさを見せなあかんねん、甘えすぎやそれは、私は甘いな、たかがこれしきの事で苦しがってん、甘いやろな。

 

今日は風が強おて、でもそんときなあ、私恵まれとる思うた、日の光を浴びながら寝てたんよ、窓開けて、んで風強いから窓閉めたんよ、うん、それだけやねん。


それだけの事をしたその時、私は自由や~思た、何でも好きな事は出来るし、誰の迷惑にもならん思た、私が絵を描くんもこのエセ関西弁も、窓の開閉と一緒や、誰も困らへん、誰も妬まへん、誰も哀れまん、それだけの事や、それに感極まって泣いたんは、やっぱちと恥ずかしい、それはこれを読んだあんたと私の秘密や、約束やで。