a.o独白ブログ

詩や創作文章を公開しています、時に汚濁あり時に18禁あり、綺麗な場所ではございません、あしからず。

鯉のぼりはええなあ


出来ない体位があんねん。

 

頑張ればできんねん、翌日右股関節痛なるけど、心配せんでええ、どんな心配かっちゅうと、あれや、私が他の男に乗り換えるとかそういうこと。
ずっと前にちらっと書いたセフレ、あいつねえ可愛い奴でねえ、何が可愛いって早漏だったんよ早漏。
私が何してもすぐいきよる、かわええ奴や…いや、もう会わんで、だって会うてもつまらんもん、つまらんから会わへんてこと、本人にも伝わってるさかいに、もう会いにくいわ。

 

『臼蓋形成不全』あと左右の骨盤、股関節の大きさが違うらしいなあ。

 

「日常生活に不便は無かったんでしょう?無かったから今まで検査しなかったんでしょう?歩けなくなる寸前になったら人工股関節の手術をすればいいですよ、けどあれは20年に一度取り替えるからなるべく人生に一度にしといた方がいいですよ、あとはねえ骨切り手術、これは今やってもいいですよ…けど、もう一度言うけど日常生活に不便は無かったんでしょう?無かったから今まで検査しなかったんでしょう?まあ、歩けなくなるまで頑張ってくださいよ、あ、実際歩けなくなるとね、人工股関節にしても歩けないままの場合があるから、歩けなくなる寸前くらい、ね、それまで頑張ってください、リハビリしながら、筋肉つけてください」

 

…センセ、私、出来ない体位あんねん、リハビリやったら出来るようなる?…

とは言わへんよ、整形外科医のセンセに何で不自由な部分を言えへんのか自分でもわからんけど、でもその場の空気ではあかんな、私もそれくらいわかっとる。

 

せやけど、センセ、私がどないな生活送ってきたか知らんでしょ、保険診療での1000円2000円すら惜しかったんや、今は惜しない、子供の頃の話や。
子供体操、みたいなモンあるやろ?あれやるとな、必ず身体のどっかしら関節外れたもんや、もう悲劇通り越して喜劇や、私の骨は外れるためにあるんや。

 

でな、その度に一応病院行くやろ、ただなあ…それも回を重ねると…親かてただの人間や、いい加減にしい言うて、簡単な事じゃ病院連れて行くのも億劫になるんや、面倒かけさせんな~!って癇癪まで起こしよる、痛いのこっちやのに。
勿論関節外れたままなんてこたぁないで、それは治す。

 

けど…なんとな~く、足が痛いな~とか、左右でだいぶ足の長さ違うてきてるからヒール履かれへんなあ~とか、夜寝ててピリっと関節外れたような痛みが身体を走るのも…そんなん我慢せな、な、だってこれ以上頻繁に病院行かれへんやろ、1000円2000円が惜しいんや、そういう家やったから。
あんたんとこはそら、子供がそないなってたら、親も必死で何かしら検査すんのかも知らんが、皆が皆そういう訳にはいかないんやで?
こんくらいは我慢せなあかん、こんくらいは我慢せなあかん、それの繰り返しで大人んなったんや。

 

あんたに何がわかる?私の人生の何がわかる?なあ、整形外科医のセンセ。
…いや、あんたにこんな剣幕で迫っても無意味やな、ええねん、あんたにこの話すること無いから、この話は私の胸にしまっとくで、センセも私の鬼気迫る無言の気配ごと、水に流してくれりゃええねん、それでええねん。

 

それにしても我ながら呆れるくらいひ弱に生まれついたもんや、脊椎動物なのに何で骨が弱いんや、骨の存在意義が無い、いつも骨の痛みに耐えてるなんてアホか、おまけに頭も弱いんやで、なんやねんこれ。
頭はどうにもならんが、股関節やったら私、早めに手術して早う痛みをとりたいわ、二回手術したってええ、あかん考えやろか?

 

でな、人生に二回手術することんなっても…ええねん、せやったら一度目の手術んときは、術後にピースサインかまして「もう一回いける!」って言ってみせるで?
…ああ、これはあかんな、こらあかんやつや、大丈夫、言わん、ピースサインもせえへん、憧れの人の奥さんの真似なんかせえへん、絶対せえへん、堪忍や。

 

有り難い事になあ、憧れの人には自分の裸見せる事も無い人生やねん、しょぼい人生や、でもなあ、出来ない体位あるなんて事知られずに、恥かかずに済んだわ。
女にもなあ、そういう時のプライドみたいなもんがあんねん、せやから体位きついなんて弱音、吐けん、惚れた人の前では婆くさいこと言いたくないんや。
男と寝てるのに婆くさいなんて恥ずかしいやろ、おまけに締まりも悪いねん、どないしよ。
どないしよ、なあ、腰が痛くて締まりが悪いなんて、もう女として駄目やろ。

 

ため息や、ため息しか出えへん、でな、ふと私の悪い癖が出んのよ、ああ、こういう駄目なとこ、駄目そうな奴になら簡単に見せられる、そう思うわけよ。
浮気がしたいわけやない、単に、格下の男に会いたいだけなんや、適当に遊べて適当に寝れる相手になら、自分の婆くさいどうしようもないとこ、見せてもかまわへん、そう思えるんや、私こう見えてプライド高いんや、ほんま無駄やねんけど。

 

そもそも…格下なんて酷いやろ、酷い扱いやろ、でもなあ簡単に遊べる男はつまらん男なのよ、でもそのつまらん奴になら、つまらん自分をさらけ出せんのよ、私は醜い、なあ、そうやろ?私は醜いんや、醜い女なんや。
でな、ふと頭を過ぎんねん、はじめにも書いたやろ、セフレのこと、あいつ早漏なんや、締まりが悪かろうが股関節が悪かろうが、どんな婆だろうがあいつ、すぐいくんや、可愛いやっちゃ。

 

あいつに会いたい気もする、いや、やっぱ会いとおない、あいつもう私のんちゃう、私の男やない、もうあいつには会われへん。
だって会うてもつまらんもん、私がつまらんいうことは、あいつもつまらんのや、あいつにとっても私はつまらん女や、わかってんねや。

 

M氏から、あとなんぼ搾り取れるか思ての、計算してんねん、私やっぱ頭ええんとちゃう?
計算言うてもほんまの計算やない、いつも頭に浮かぶのは模様や、模様を見とるんや。
いつまでここに居られるか模様を見て測っとるんや、M氏の機嫌、どれだけ譲歩するか、私の体調、私の骨、私の絵、なあ…私正直に吐き出さなあかんねん、吐き出さな、ゲロ詰まって多分死ぬわほんま。

 

男と寝るときはな、逆説的やけど、ぶっ壊れたいんや、こらあかん思ても、それ含めてめちゃくちゃになりたいんや。
だってそれが生きてるってことやない?なあ、そうは思わへん?
せやから身体ごと誰かに委ねると、自分がなあ、綺麗な水になったような、そんな気持ちなるんや。

 

人にはわきまえるべき分てものがあるんや。
憧れの人に、あんまり懐くのもどうかと思うんや、噂が立つだけでもあの人にとっちゃ、かなりキズなんや。
あんまり絵を持ってってもなあ…色ついてもなあ、色、だけで憧れてるんやない、純粋な芸術の気持ちや…言うても、私、あの人に迷惑かけとらんかな?
あの人の迷惑になっとらんかな?

 

そう思うとな、絵筆が進まん。
全部が全部、悪いことのように思えてしまう。
やったらあかんことのように思えてしまう。
私のいいと思う世界、私の一番楽しい事、私が、誰と寝るより綺麗な水になったみたいな気持ちになれること、これ自体が最低最悪の、やったらあかんことのように思えてしまう。
セフレと二股して会うよりも、男とやるよりも、何よりもいけないことのように思えてしまう。

 

あの人は、はじめから綺麗な水なんや、濁らせたらあかんのや。
どうやってあの人に、ものを伝えたらええのか、また途方に暮れとる。

 

鯉のぼりになりたいなあ、骨無いやろ、痛みも無いやろ、命も無いやろ、なあ、それなのに華がある。
ええなあ、もう少し私の本性が綺麗やったら、あの人と自然に語り合えたかもしれへんなあ。
生まれ変わりたいわ、ほんま、鯉のぼりはええなあ。