a.o独白ブログ

詩や創作文章を公開しています、時に汚濁あり時に18禁あり、綺麗な場所ではございません、あしからず。

私は卵を産みました(詩)

 

私は卵を産みました

 

魂がはじめて
私の身体を
口から膣に至るまで
ちゃんと通りぬけてゆくのを
私は確かに感じたのです

 

白い階段を上がりきって
絵が完成したのを知ったそのとき
絵に膜が張り
丸くなるのを私は見ました

 

ああ

 

絵は卵なのですね
私は
これからも卵をいっぱい産みます

 

そう口にしたとき
心の中に鮮やかな色が広がりました
これは何色?

 

これは卵色

命の色

 

今までは泣きながら
卵は灰にしてしまうのが善い
壊してしまえ
卵詰まりが辛いから
胎内から出したら
汚物として捨てていました

 

死ぬのが卵の運命でした

 

だから卵を本気で産んだのは
実はこれがはじめてです

 

これから

 

生まれてくる卵は
そのままに保たれ

 

呼応のあったときに
孵化するのです

 

卵を大事に出来る
あなたが
私の

 

母性ごと許してくれたのです
衝動ごと許してくれたのです

 

卵を産むと
口にする私を滑稽だと
この世であなただけは
絶対に言わないのを
私だけはわかっています


絵は卵です
私は卵をいっぱい産みます

 

涙は
殻を潤し
涙は
絵筆を
鮮やかに滑らせてくれるのです
涙は
幸福の証です
なぜなら涙は
母性なのだから
涙は
全ての卵の
源なのだから