a.o独白ブログ

詩や創作文章を公開しています、時に汚濁あり時に18禁あり、綺麗な場所ではございません、あしからず。

土塊(詩)

 

土塊だ
側面や過去は皆土塊だ

 

誰かが追求した物事の
その側面は土塊なのだ

 

側面に向かって伸びてきた親切
側面に向かって投げかけられる罵倒

 

あの人の崇高な意志も
紡ぎ出した言葉も
音も

 

凍てつく夜の
部屋の内外みたいなもの

 

至らない部分
無下にした視線

 

あの人を
誹るその言葉を
見知らぬあなたから聞く度に私は微笑む

 

善悪など些末だ

 

私は確信し
その時に戸を放ち
大雪の舞う夜へと
素裸で踊り出でる

 

表皮すら土塊だ
土塊を脱皮して脱皮して
窓を開けて開けて

 

自らの信ずる
意志へ
言葉へ
音へ

 

だからあの人を好きだと
己が肉叢を
赤く染め上げて鶴雪のただ中に寝転がる私を
汚い土塊だと
言って縛り上げてくれ

 

地表は
地層から
全ての土塊から
全ての肥やしから
数多の生命から生じている

 

その上でただ踊るのだ
土塊を剥ぎ捨てて踊るのだ

 

幼子となって命を全うせよ

 

内外や善悪は土塊である

 

自らの肉が土塊と化すまでただ踊るのだ
それだけが命である