a.o独白ブログ

詩や創作文章を公開しています、時に汚濁あり時に18禁あり、綺麗な場所ではございません、あしからず。

声(詩)


外で誰かの声がする
幻かも知れぬ
鳥を追う
見知らぬ男の声がする

 

ふいに

 

芸術の神様らしき何か
畏れを体現した何かが
窓辺に立ち現れてこちらを観ているのを感じた

 

二階の手すりに縄をかけ
夕景に
糞尿を垂らして
揺れる自分を
想像して安心している私に

 

それは言った

 

目処
完成
自死
とは

思い上がりである

目処
完成
とは

一生の年月をかけてもまだ
辿り着けぬ
死は絵の中にこそ在るのだから

 

鳥はまだ追われている
それの声と
見知らぬ男のその声が
入り交じり和合する

 

涙は常に出る
糞尿のように
出さねば生きては行けぬ

 

文字も絵も
吐き出さねば
生きては行けぬのに

 

どう練り込んで
生命を超越させるのか皆目わからぬ

芸術の神様に縋れども
ただ幻があるばかり

 

まだ
夕景に

 

鳥追いの声がする
見知らぬ男のその声が
意図せず私を諫めている

 

完成出来ぬと言う私を

追い立てている