a.o個人ブログ

詩や創作文章、祈りについての考察を個人的に公開しています。

銀製のアイマスク(詩)

古代の墓から出土したという銀製のアイマスクが
やだ
こっちを見てるの

砂漠の地方から
埃まみれのままやってきた視点

瞳の部分には
細かな
針で刺した穴が無数に開いている

まるで銀色の星空でも見ているように
真昼の光が
暗い
墓室の扉を透かして
銀製のアイマスクを透かして

閉じられなかった瞼に
開いたままの眼に
降り注いだのでしょうね
千年以上も

墓の内側であなたは

何を見ていたの?

もう死んだあなたは
銀製のアイマスクすら
剥ぎ取られて今は

でもねえ
やだ
こっちを見ないで

どうしてか

視線を感じるの

雪を見てみたい
砂漠からやってきた銀製のアイマスクが
そう言っているみたい

もう行くわね
あなたは
もう
眠った方が良いわ

瞳を閉じて
どうか雪の夢を