散文の自画像 

創作魂を持つ大熊という人間が、散文で日々の自画像を綴る文章ブログです。

悪人正機と悪魔ロベルト(悪魔ロバート)の物語

悪魔ロベルトの物語 (悪魔ロバート 英:ロバート、仏:ロベール) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 中世の西洋、とある大貴族の奥方が不妊に悩み、神様に子供が授かるよう来る日も来る日も神に祈っていた。しかし子供は授からなかった、奥方は打ちひしがれ、縋るような想いである日…

自己完結域の大海原

船は海原を進んでいる、この航海が終わる頃には私は沖に漂う一つの骨となっているはずだ。雀除けの紅や銀に煌めくテープはまるで出航時の色とりどりの紙テープみたいだ、庭の向こうに広がる風景は暴風雨の影響もあって尚のこと海面のように見える。まるで船…

運針と祖霊

「先ずは玉留め、次は並縫い、これが出来なきゃ手作業は出来ないのよ」一見シゴキのようにも見えるこの訓練の意図を私は理解している、腱鞘炎になったらおしまいなのだ、二本指で針を持つ、その指だけで針を移動させていたらじきに指が故障する。鶴の刺繍は出…

夢の中の自分駅

駅の南口にはラブホテルがあって、そこで私は都度ごとの男たちとよく逢瀬をしたものよ。私にとってあの駅は南口しか存在しないも同然だった、世界はそれほどに狭かったの。駅の北口には閑静な住宅街が広がっていて、そこには教室があるの、よく調べたら劇団…

足の引っ張り合いと、手を引っ張り合う関係

「私が妹の年齢の時には、つまり3年前には、今妹の貰っているお小遣いよりも少なかった、納得出来ない、今妹の貰ってる小遣いを減額してやってほしい、平等に扱って欲しい」父にこの台詞を吐いた当時小学生だった私は、次の瞬間父に激高され、凄まれて泣いた…

私は私に帰属する事に決めた

個人的視点を私は是としている。 自分というものを考えるときに、自分が何処に所属しているのかのアイデンティティ、あれが私にはあまり無い。何処何処学校の私、何処何処会社の私、何処街の出身…その何処、というのは私が帰属する集団とは言い難かった、要…

表現の自由と個人

「迂闊なことをやると社会的に制裁されるわよ?確か…リプロダクションドールに着せるドレスは布地からレースに至るまでアンティークや、シルクと決まっているのよ、当然、ふさわしい服の型紙もあるの、だから独自創作ドレスをリプロダクションドールに着せて…

ああカヌードス戦争

理想社会を築くための直感的蜂起、というものが大規模に生じたら、やはり戦争になるのだろうか?理想のために戦うということが起るのだろうか? (以下、引用)『実際には、通貨は消滅しつつある、と男は断言してくれた。「必要がないのだ、カヌードスでは持て…

お金と幸福と無名化の波

お店を回すのって誰が幸福になるかという比率の問題でもある、そうでしょ?店員の幸福と、お客の幸福、管理者の幸福と金銭が成り立つのは原材料×3、「3掛け」の幸福、三者三様の幸福。ねえ、そのお店は本当に幸福?本当に幸せ? 私はね、昨日まではあなたが、…

とある水槽食堂に於ける人間関係考察

「この店は『料理人』を置かない方針なんだって。全部アルバイトに任せるような仕組みにするらしいよ、いずれ、仕込みも包丁も使わないものを考えるんだってさ…」 出発前、新店舗で様々な創作料理を作ろうとしていた鶴の人が、いよいよ明日開店、という時にぽ…

悲しみと喜びの比率

三年くらい前だったか、まだ出会い系三昧をしていた頃に「悲しみと喜びの比率」が自分にそっくりな人と出会った、大柄な男で、恰幅の良い悲しみの人であった。似ていたのは悲しみと喜びの比率だけであったので、芸術や創作の話をしたりする事は無かったし、…

親族間の殺人

すごく具体的な悩みなのだが、両親が揃って死んでくれないと結構困る。家系的にも母方は短命、父方はやたらと長寿である、しかし長寿であることと精神の健全さは全く比例しない、父と私は現在離れて住んでいるのでなんとか物理、及び心理的距離を保っていら…

【創作文】鮭の文様

昼食にと、鮭を焼いてから握り飯を作りにかかった、握り飯そのものには決して手を触れてはならないと、教わった通りにサランラップ越しに米粒を整える、自分の手の皺に驚きつつも家事をする手を止めずに私は握り飯に力を込めた、力加減はこのくらいで良いは…

落伍者の救済思想

昔から誰かが負けるのが嫌いだった、ナイーブ過ぎるというのが私の元来の性格で、敢ていつも負けを選んでいた、なんの為に?集団の平和のためにである、世界の平和のためにである、人類の救済のためにである。誰かが自分よりも損をしそうならばその損を身代…

無敵の人=無痛の人の逆恨み感情と世の中の為になりたい欲求

※世の中の為に何かしたい気持ちをただ推敲無しでただ書き連ねているだけです。自分が無敵=無痛の人となり果てた時の事も書いています。 ・世の中に対して何か出来ないだろうか?凶悪犯の今後とかは実は案外どうでもよくて、潜在的に追い詰められた人をなん…

京都アニメーション放火事件② 個人の意見表明と悲しみについて(翌々日)

※京都アニメーション放火事件について感じる自分の意志を書いております。亡くなられた方のご冥福と、被害に遭われた方の回復を祈っております。 実際の事件について書いたことをネットに載せるということについては、毎回どうしようか悩みますが、やはり一…

京都アニメーション放火事件について① 超個人的感情と概念上での解決策(事件翌日にて)

意外なほど悲しいので飛行機を観に行った、京都アニメーション放火事件について、それそのものを書こうか書くまいか迷ったが、遠ざかる尾翼を見ていたら、今のうちにこの惨事について言葉にしておきたい気がした。 (注:事件の主観的な部分は前半に、倫理的…

鶴の刺繍、生命とはバグなのです。

鶴の刺繍 お針子地獄と呼ばれる亜空間に梅雨の間しばらく居ました、私は自分は針というものがひょっとしたら怖いのではないかと危惧していましたが、縫え縫え縫うのだと見えない影にせっつかれてこれを仕上げたのです。知っている情報と、未知の情報というも…

Don't forget to call me.

私を忘れないで、いえ、忘れないでなんて生易しいものじゃない、忘れないでどころじゃなくて常に立ち返って思い出してそして電話して話して。私を忘れないでというよりも私を忘れる事なかれ、私を忘れる男に呪いあれ、私を思い出す男に幸あれ。だから言葉と…

青鷺輪廻考

家のアンテナの上によく、青鷺が止まっている。この個体は「最近来ている個体」だ。以前、この辺りに訪れていた個体は大柄で鳴き声も大きく、私とM氏は愛情を持ってその個体を「灰色」と呼んでいた。大柄な「灰色」は一昨年の終わり頃までこの辺りを周遊していた…

政見放送と私

涼しいのは幸いだ、私は汗まみれになって手を動かしている、手と言うよりも腕と手の先だ、手先ばかり動かしていると腱鞘炎になる。今まで、人間が進化の過程で間違えたのは食道と気管とを分ける働きを喉頭蓋にのみに頼っていることだけだ、と思っていたのだ…

鶴の人について思う事

『あやさんが色々な事に挑戦しようとする姿は俺も大好きだよ。どんなものを作るか、よりも、いつも何かを作り出そうとしている気持ちをあやさんが持っていることが俺は凄く嬉しいよ。挑戦する事は、一人だけでは大変だよね。俺はあやさんの味方だし、いつも…

資本主義に於ける飢餓感思想は嘘(捏造)である

毎日沢山の本を仕事柄見るけれど、時代は変わったのだなと感じる。子供用の本の割合に「仕事」や「発達障害」の文字が異様に増えた、もう子供という存在と仕事と発達障害が融合したかのような感じだ、でも全く変化しないのは価値観を「受動的」に受け入れるという…

はじめの一歩が重すぎて

はさみ一本で何千冊、ひょっとするとそれ以上、本にフィルムをかけてきたわけだけれども、はさみ一本でこれだけ稼働出来るのだから針や糸やミシンは根源的にはそれ以上の稼働率を秘めているはず。なのに私ときたら型紙から布にチャコペンで型を写すのに一苦…

人類史に於ける手仕事について話がしたくなりました。

日本十進分類法によると芸術は第7類に該当します。概念としては第0類の哲学などから順に人類史の発展に伴って9類の文学まで進んで行くのです…等と教わったような気がしますが、0類に情報という項目があるため0類にはパソコン関係の図書も大量に置かれて…

Calling 呼ばれる感覚と暴力衝動について

顔も名前も知らない誰かだが、人を殴ったその人は今苦しいだろうか。顔も名前も知らない誰かだが、彼の行為は集団全体のほつれであって、不自然さがバグとなって表れた、その一端を彼が引き受けただけであって、本当は皆が責任を共有している。その人はほつ…

勘の導き…ミシンの見知らぬ思い出とこれからのこと

手が慣れてくるまでどのくらいかかるだろうか?例えば本のフィルム貼り…これはやっぱり人に習わないと難しい、最初の一冊だけは。最初の一冊の要領さえわかれば一時間に5冊、次の日には10冊くらいは出来るようになる、図書館時代に一時間で10冊こなせる…

靄のドレス(散文)

靄がかかっている、この靄はずっとずっと私と共にある、心地よい足枷。私ね、本当はもうこの靄から逃れたいの、でも駄目、私一人では靄無しには生きられない、靄は最高のドレスよ。だってこのドレスは何も出来ずに居るという「非行為」を表すの、それこそが実…

一人一人の稼働率を上げるには実在と本音が必要です。

聖母様、私の見たあらゆる模様や妙なる人形たちは既に居るのでしょうか?あの人形たちや人形ドレスの地点まで、私はそれを認識した瞬間にはそこまで泳ぎ着いているのでしょうか?今岸辺から、私は遠くを見ています、暗い暗い海の中を発光しながら泳いでいま…

私は人と話すのが苦手だ。

※人と話すのが苦手ということを書き殴っています。 『自分の、本当に好きな事をやってゆく中で生じる人間関係に於いて、諦めず、その人と信頼関係を築ける事を信じ、素直に相手と向き合う』『人との縁を大事にする』 私は人と話すのが苦手だ。 聞かれたくな…