a.o独白ブログ

詩や創作文章を公開しています、時に汚濁あり時に18禁あり、綺麗な場所ではございません、あしからず。

【創作文】振り子の世界

影の子は色彩の無い世界で目覚めた、目覚めたその瞬間から影の道筋が見えた、行かなくては…影の子は歩き出した。自分の発する言葉が意図せず谺する事があった、気をつけよと影の長老に言われ、影の子は素直に頷いた。影の世界の振り子は人間の世のそれよりも…

内職の心中(しんちゅう)

空気が入らないように、念が籠もらないように、余計な事を考えないようにひたすら手を動かして積み上がった本のうちの一冊、次の一冊、その次の一冊と私は手に取って処理してゆく。様々な本にフィルムを貼るというこの作業が私の仕事、現在の内職である、別…

【創作文】地底薬局

「終わらない音楽をひと匙、虹色宇宙の卵の黄身を50個、今という時間を砕いて粉にしたものを…そうだねえ、瓶詰めにして何本かあたしに持ってきて頂戴、まず、それらを量る秤が必要だけれど」 私の症状は深刻だった、見るに見かねた地霊たちが教えてくれたの…

【創作文】影絵の会話

いつもの駅前、山を穿って作った人工の街に僕は住んでいる、僕はたまに思う、この街には影が居ると。土曜の夕暮れ、この辺鄙な駅の銅像の目の前に二人の男女が腰掛けていた、冬の風が山に向かって吹きすさぶ中、この二人の男女は何やら懸命に話している、宗…

【創作文】虹色の鶴

虹色の鶴が上空を舞っているのが見える、鉛色の音が部屋を満たしている、静物はただそこに在る、陽光が降り注ぐ窓辺で私は、鉛筆を走らせ動かぬ物を画用紙に写し取っている。画用紙に物が実在するようになれば、それは「良いデッサン」になる。「作品」には至ら…

【創作文】笹団子の外側

「過去が圧縮されたように見えるのは、目玉が本当には三次元を認識出来ないのと同じ事だ、目玉は本当に奥行きを認識しているんじゃないんだ、全部平面として受け取っているんだよ、まあ、お前には難しいだろうがな」父はそう言って地図を指さした。「この地図に…

【創作文】夢製の写真

夢の中に僕は居る、そう気付いたとき、自分の好きなことを生み出せるっていつも気がつくんだ。僕が手に持つのは夢製の古びたカメラだった、これで夢を撮るんだ、僕はそう意気込んで石畳の小径を歩き回った、まだ日は高く、空は虹色に輝いている。さっきまで…

観測者求む

久しぶりに日記帳に鉛筆で文字を書き付けた。右腕はすぐに疲れ、頭の片隅で何故だか自分自身への遠慮が湧き、そのまま思う事を書き連ねていったが何かが足りない。エクスタシー、孤独のカタルシス、そうか…と私は気付いた。孤独のその中にこそ、観測者を求め…

どうしても

ミレーに会いたい、と思い立って電車に2時間以上揺られて山梨県立美術館へ行く。というのもこの美術館、幼少期からよく通っていたのだ、祖父母の家の近所だったため本当によく行っていた。ミレーの絵は優しい。画面の中の何処もかしこも力が均等に宿っている…

アート業界に対して思う事

わかりやすい絵とわかりにく絵、どっちが好きなのか?わかりやすい絵は芸術には分類されないのだろうか? ミッキーの絵なんて買うか?勿論買わない。アニメのキャラクターのイラストなんて買うか?買わない、大大大好きな攻殻機動隊のものでも買わないし飾ら…

理論先行型の現代アートが大っ嫌いなんですよ私は!!

これは創作側の人間の一人としての意見なのだが、私は現代アートと呼ばれるものが嫌いである、苦手であると言ってもいい。現代アート、という明確な線引きは古代から現代まで無いが、私が苦手なのは主にコンテンポラリーアートの事であると言いたい、だがコ…

感情の奥に在るぶれない部分

以前誰にも見せない体で日記を書いていた。こうしてブログを書くのとは全く要領が異なり、その日記は心底孤独のうちに書かれ、誰も観測しないうちに廃棄された。そうやって何冊だったか忘れたが実に大量の日記が書かれては捨てられていった。私は本質的に「祈…

本質との対話

問いかけると返ってくる声が在るので、それが一体何であるのか私は突き止めたくなった。声は初めのうち、絵のインスピレーション同様頭上の方から発せられているように聞こえた。感情的に苦しい時、迷っているときに実に的確な答えが立ち現れるこの現象を、…

【創作】石仏

紅色の数珠の一粒一粒を私は丹念に見た、紅色の珠は珊瑚を模した物で、朱色と乳白色のプラスチックを揺らぐように混ぜ合わせて造られており、夕日が雲に当たって刻一刻と形状を変えているかに見えた。「この数珠の中には時間が込められている」「広大な空の夕焼…

【創作】奉られた過去

小さな炎が冬の最中に燃えているのが見えた、見えた、とは言い難いが見えたとしか言い様がない、私は奇妙な体験をした。 諸事情により詳細は伏せるが、冬に差し掛かる頃、国道をひた走り、巨大河川の源流を越えたあたり、四方を山に囲まれた廃村、その中の一…

蝋燭になりたい

蝋燭が死んで行く、1本、2本、3本、蝋燭が燃え尽きて行く。小さな火は私の代わりに、身代わりに情熱を燃やし尽くして息絶える、その様子を見守る私は本当に私自身なのか?私そのものはもう、蝋燭という依り代にすっかり乗り移って、何度も何度も、命を燃やし…

自分宛→先生宛→人間宛→宇宙宛て 絵についての手紙

とっても抽象的な話になりますが、自分の軸が変化する直前はこわい、本当に怖いのです。死んでしまうみたいで怖い、怖い夢や残像ばかりが巡ります。ほんの少し前までは創作は全て、なんだかんだで自分自身への実直さだけだったのです、誰の事も考えなくてい…

愛するということ

心臓に突き刺さった剣、血を流す心、愛について考える。愛というと恋のイメージが強いけれども、本来の愛というのは「何があっても関与し続ける」事なのかもしれない。言葉にすると語弊があって、それはただの意地とも、しつこさとも取られかねないけれど、本…

【創作】泣いているのは一枚の絵

泣いているのは一枚の絵、それから、遠くの川を隔ててひた走る無数の灯りが見えた、首都高だ、首都高が夜に向かって生えているのが見えた。男は言った、「俺は上手くやれてしまう方だから」、私は黙っていた。私と男の見つめる夜の川は河だった、海の混ざった…

【創作】月明かりの修道士

「夢が入っているのですよ」黒い修道服が目の前で翻り、その人物が踊るのが女には見えた、息を飲んで女もステップを踏む、水をこぼさないように、こぼさないように。「この器には夢が入っているのですよ」修道士は、物わかりの悪い子供を相手に話すように女に言…

富士山

風が塵を海へ海へと攫っていって、白い白い肌が見える、山は三角形、四角よりも三角の方が実は安定していると富士山は笑う。まだ知らない道を通ってゆく、緑、橙、赤、三つの色のリズムが私に話しかけている。「ようやくここまで来たね」 紅葉した木々の生い茂…

500万以上の関係にしよう

数日前に骸骨の神様を見てから、自分の内部に死神をまざまざと見てから心が落ち着いている。どんな時でも彼(彼女)は私の側に居てくれる、絶望しても最後の最後の涙の瞬間にも、それでも自分が許されているとわかった、こういう気持ちは言葉にしにくいけれど…

先生へ

意図せず耳に入る愛の歌はいつも心を狂わせます、あなたの過去は電子の海に溢れていて、あの地点で私はあなたの過去に溺れました。先生、あなた宛てに絵を描いていると不思議なほど満たされました、あなたの過去に向けて想いを投射していたのですから。時間…

死神は問う、500万は高いか?

地獄に落ちる恐怖、これについてどう言葉にしたらよいのだろうか?多分今私は、昔教えられた教義によれば、まさに地獄に落ちている、堕ちているというよりかは目下落下中。白以外の色が怖い、しかし白というのは白骨の色である、死神の色である、まさに死の…

私は地獄に落ちたほうがいいのだ

創作することを困難にさせるのは罪悪感だ、楽しむ事は悪であるという罪悪感が創作を打ち切りにするのだ。私を苦しめる罪悪感には理由が明確な罪悪感と、根源的な罪悪感がある。明確な罪悪感は「その問題が解消しない限り楽しむ事無かれ」と迫り、夜に胸を圧迫…

信じさせてください

雨を待ち望んでいたのは、動けずにいたから、雨を待ち望んでいたのに、動けずにいる。見知らぬ誰かに宛てて祈る、私だけの秘密、私がどのような人間でも祈りは届くのだろうか?あるいは時差が生じても祈りは届くのだろうか?真っ暗だ、手探りの祈りは届くの…

罪悪感

祈りは、誰にも知られてはなりません。祈っていることを誰かに見てもらう事は祈ることの本質から逸れるのです。誰にも気付かれずに祈り、誰にも気付かれずに涙し、誰にも気付かれずに喜びなさい。 そうあなたは言うけれど、祈りとは、私にとって創作する事な…

2種類の普通

両親と邂逅?してから(別に涙を流して抱き合ったり特別な言葉を交わしたりはしていないが、両親から習い事をするとは思いもよらなかった)…周囲の親子や子供の言動が目につくようになった。 ・客観的な意味での普通、「普通の子」であって欲しいというエゴ、「普…

常識

常識って何だろうか? 両親は働いていない、まだ定年には満たない年齢だがだいぶ長い間働かずに株投資で生きている、それは常識的だろうか?私を抱いたことの無いM氏が私の夫であるということ、これも常識的だろうか?私と付き合っている変人さん(愛人…と言…

金銭コンプレックスと株の醍醐味

日本という国が何故金融教育をしないのか心底疑問である。率直な疑問として、金融教育をして皆が株で利益を出せば、確実に国は税を徴収出来るのである…国民が総じて株をやったほうが国ごと儲かると考えるのは安直だろうか?ここで言う株とは株の売り買いにつ…